父の老い
こんにちは。赤音です。
年に1回、私が生まれた大阪にある家のメンテナンス管理に行くという、プチイベントを行っています。(画像の●倍古く小さいですが…)
運転の記憶
今回の参加は、父、姉、私の3人。
父の車で、父と私が運転手で交代しながら約500kmの距離。
よく小さい頃から父の車には乗っていましたが、信州と言うクルマ社会で日常の足ですし、家族旅行の長距離では「何時間一人で運転していたんだろう」と思うと、”世の中のお父さんお疲れ様です。”な気分になります。
また、学校の運動会後の振り替え休日などのイレギュラーな休日でも、保険の営業する姿を見ながら同乗していたので、親子仲は良い方だったと思います。
そんな父も77歳になりまして
ちょうど行った日が、父親の誕生日。ケーキを用意するなど仰々しいことはしませんでしたが、大阪への道中の車の中で、姉と一緒に軽く「ハッピ バースディ~♪」と歌のお祝いをしました(笑)
前泊していくのが楽ですが前日は予定があったので、当日、都心から信州へ朝の新幹線に乗り、その駅から大阪へと出発する予定でした。
しかし「PCの使い方が分からないから1時間早く来て教えてほしい」と連絡が入り、急遽一旦自宅へGO。
使い方が分からない点は、「壊れたプリンターを新しくしたら印刷がエラーになる」というもの。PCのプリンター設定から旧を外し、新へ変更しました。
77歳でパソコンを扱えるんですから、団塊世代の人生は密度が濃いですよね。。
老いを感じるポイント
そんな父は、運転席に座っている時は気になりませんが、腰が曲がって来ていて、休憩時間にSAで伸びをしても、伸びきれていない腰になりつつあり、見た目からしても老いてきた感じがいたします。
そしてキレやすくなった。
元々短気な部分は持ち合わせていたので、「またガナってる」とは思っていた程度だったのが、この3年くらいで、その導火線の短さと打ち上げの高さは前より特徴的に動いている様で、こっちは普通の会話をしているつもりでも、ちょっとしたことですぐカッとなり怒鳴って反論する、「これが老人のキレ方か・・・」と思ったりもしています。
自分なりな対応としては、終わるまで言わせておいたり、「そんなに怒鳴ることですか?」と冷静さを促してみたり、怒鳴り返してみたり、ちょっとしたスキをついて別の話に持っていたりします。(医学的にいいかどうかは知らない)
あと、自分の中で衝撃的だったのは、大阪からの帰り道での会話。
昔話を他人にするように
父「昔、テンムと言う犬を飼っていたんだ」
私「うん」
父「天の夢と書いて、天夢(テンム)と名付けたんだけど」
私「・・・」
父「××地区の○○さんの車にはねられて、怪我しちゃったんだ」
私「・・・」
父「あれがいけなかった。長生きできなかったんだよ。でも、しょうがないのかなって・・・」
って。
父よ。娘は全部知っている。そんな知らない人に話しかけるように言われたら、返事に困って、無言になってしまったじゃないか。
突っ込めばよかったのか?「知ってる」って。
同調すればよかったのか?「大変だったね」って。
その話で父の心で何が動いていたのかは分からない。でも、飼っていた犬の話を、さも初めて聞かせるように話されると、父の脳の中の配線はいびつになりつつあるんだろうな。。と想像してしまう。
変化を感じた晩夏の一コマ。忘れないように。